ビワイチとは?距離・所要時間・事前準備・注意点をまとめて紹介!
ビワイチをご存知ですか?
ビワイチは「琵琶湖一周」の略称で、琵琶湖を一周できる長距離サイクリングルートの名称です。国土交通省が定めるナショナルサイクルルートに認定されており、国が推し進めるサイクル観光スポットなので、誰もが安全かつ快適に走行できる環境が整えられています。
とはいえ、サイクリング初心者の方はビワイチがどのようなコースなのか知りませんので、不安や心配は少なからずあるはず。この記事では、ビワイチの距離、所要時間、事前準備、注意点をまとめて紹介していきますので、ビワイチに挑戦したい方はぜひ最後までご覧ください!
ビワイチとは
はじめに、ビワイチの基本概要から紹介していきます。
初心者でも安全に走れる環境
琵琶湖は、一周をぐるりと走行できるようにサイクリングルートとして整備されています。
前述したように、2019年11月7日にビワイチは国土交通省が定めるナショナルサイクルルートに認定されました。これは国が定めた12の厳しい要件を満たさなければいけませんのでハードルが高く、現在はビワイチ以外に茨城県の「つくば霞ヶ浦りんりんロード」と、広島県の「しまなみ海道サイクリングロード」が認定されているだけです。
雄大な琵琶湖を眺めながらサイクリングを楽しめるビワイチは、初心者でも挑戦しやすい環境であるといわれています。その理由は以下の通りです。
- 高低差が少ない
- 車道と区切られている「さざなみ街道」を走れるので安全
- 看板が多いので進む方向に迷わない
- 車道が広く確保されているので走りやすい
ナショナルサイクルルートに認定されているため、ビワイチは初心者でも安全かつ快適に走れる環境が整備されています。車道が広いため、車が走っている中でも恐怖心を感じることはありません。
また、ビワイチはサイクリングルートとして全国でも知られているスポットなので、周辺に観光スポットや飲食店などの立ち寄れる店舗が多いです。
「BIWAICHI Cycling Navi」という専用のアプリをダウンロードしておけば、観光名所、宿泊施設、飲食店などの立ち寄り可能スポット情報を教えてもらえます!
距離
ビワイチは琵琶湖を一周するルートですが、実は2種類のサイクリングコースに分かれています。
- 北湖を一周する(約160㎞)
- 北湖と南湖を合わせて一周する(約200㎞)
北湖を一周するコースをビワイチと呼び、南湖と合わせるとフルビワイチと呼ぶこともあります。
距離を見てもらえればわかる通り、それぞれで40㎞も違います。また、南湖は北湖と異なり交通量が多いため、初めてのビワイチであれば北湖を一周するコースを選択した方が良いでしょう。
平均的な所要時間
ここで気になってくるのがビワイチの所要時間です。ちなみに、上級者であれば朝から晩までひたすら走り1日で完走することも可能ですが、初心者は余裕を持って一泊二日で行く方が多いです。
サイクリングの平均速度で琵琶湖を1周すると約10時間かかります。しかし、これは休憩を挟んだり道中の減速は計算していませんので、大体12時間から15時間はかかると考えておきましょう。
初心者の方であればここからさらに時間がかかります。道中で観光名所や飲食店に寄ることも考えるのであれば、20時間位のサイクリング時間は確保しておいた方がいいかもしれません。
最適な時期
ビワイチは季節を問わずいつでも楽しめますが、暑い夏と寒い冬はあまりおすすめできません。
もちろんサイクリング上級者であれば寒暖差のある時期も楽しめるかもしれませんが、初心者はまず暑すぎない春か寒すぎない秋に挑戦してみることをおすすめします。
また、気温もそうですが日照時間も気にする必要があります。
常日頃からサイクリングに親しんでいる方なら問題ありませんが、初心者の夜間走行は危険です。明るい時間が長ければその分だけ先に進むことができますので、その点も考慮したうえで最適な時期を決めましょう。
ビワイチを楽しむための事前準備
続いては、ビワイチを楽しむための事前準備を紹介していきます。
一泊二日のプランを考える
上級者であれば1日で完走できるビワイチですが、初心者の方は難しいので一泊二日か二泊三日のプランを事前に考えておくことをおすすめします。
ビワイチ周辺には観光名所だけではなく宿泊施設も多くありますので事前に予約しておきます。今日はここからここまで移動するということが事前に決まっていればモチベーションも上がりますし、道中で観光名所へ寄りながら食事を楽しむなどの道草も楽しめますよね。
出発が大津ならば長浜あたり、米原なら近江舞子あたりで宿泊するのがおすすめです。完全なる初心者であれば1泊でも完走は厳しいので、事前に2泊のスケジュールを組むと楽に進められます。
荷物は極限まで少なくする
サイクリングは常に荷物を持ちながら走るため、少しでも自分の体力を削らないようにするためには極限まで荷物を少なくする必要があります。
1泊2日でビワイチをするのであれば、持って行く荷物は1日目に必要なものだけで、2日目に必要な荷物は先に宿泊施設へ送っておくという方法もあります。
- マイボトル
- 服
- 雨具
- 救急用品
- 補給食
装備が軽ければその分だけ体力を残した状態で先へ進めますので、上記で紹介した必須の持ち物とプラス自分が必要だと感じた数点だけを持って行くようにしましょう。
何枚も服を持って行くのは大変なので、乾きやすい素材の服を1着持って行き、宿泊施設で洗濯して次の日もそれを着るという方法にすると快適です。
天気と日照時間を確認しておく
天気と日照時間は必ず確認しておかなければいけません。
日照時間とは、日の出と日の入りの時間です。初心者は夜間走行が危険なので、日の入り時間までに宿泊施設までたどり着けるようなスケジュールを組む必要があります。
また、気温や降雨の有無を事前に把握していれは余計な物を持って行く必要がなくなります。
遠方からのビワイチ参加であれば難しいかもしれませんが、近場の方であれば天気が悪い日は避けるなどの対策も取れます。
ビワイチを楽しむために知っておきたいポイント
最後に、ビワイチを楽しむために知っておくべきポイントを紹介していきます。
日曜日と祝祭日が走りやすい
ビワイチを走るのであれば日曜日か祝祭日がおすすめです。
休日の日は人が多くて走りにくいのではないかと思ってしまうかもしれませんが、実はそうではありません。日曜祝祭日は平日に比べて大型トラックと遭遇する確率が低いため、初心者は危険を感じることなくサイクリングを楽しめるのです。
走っている最中に大型トラックが横を通り過ぎると、風圧で自転車がぐらつくことがあります。危険を感じることなく快適に走れるということで、トラックが少ない休日がおすすめなのです。
自転車はレンタルもできる
ビワイチでサイクリングするのであればママチャリではなくクロスバイクがおすすめですが、わざわざ購入する必要はありません。
琵琶湖の周辺にはレンタルでクロスバイクを借りられるお店がありますので、初心者の方であればまずは購入せずにレンタルして楽しむことをおすすめします。
ジャイアントストアという店舗ではWeb予約を受け付けており、1泊2日のレンタルで6500円という格安料金です。購入すると高額なので、まずはレンタルで楽しみましょう!
無料の専用アプリはダウンロード必須
上記でも軽く触れましたが、ビワイチをするのであれば専用アプリの「BIWAICHI Cycling Navi」は必須です。こちらのアプリは滋賀県内をサイクリングする方専用のアプリなので、さまざまなお得情報を入手できるだけではなく、走行距離や高低差なども教えてもらえます。
- おすすめサイクリングコースの紹介
- ナビゲーション機能が搭載されている
- おすすめ観光名所
- 駅、駐車場、病院、カフェなどの周辺の施設情報
- サイクリングルートプランニング機能
- サイクルツール情報
- 宿泊施設を検索できる機能
これらの機能がついていて利用は完全無料です。最近のアップデートで搭載された宿泊施設を検索できる機能では、サイクリストに優しい自転車を持ち込める宿を紹介してくれていますので、泊まる場所に悩んでいる方でも安心です。
一定のペースを保ちながら走る
ビワイチは長距離を走るサイクリングなので、無理なく自分が走り続けられるペースで進むようにしてください。おすすめは、自分の出せる30%の力で一定のペースを保つという点です。
ギアは少し軽く感じられる位に調整して、急ぎ過ぎない感覚で走ることが重要。最初に飛ばし過ぎてしまうと後半でバテてしまいますので、まずは一定のペースを作ることを念頭に置きます。
そして、重要なのは休憩と水分補給です。1時間に1回は5分程度の休憩を取るようにして、目的地に着くまでは長時間の休憩は避けるようにしてください。
とくに夏場は水分補給をしなければ体調不良の原因になりかねませんので、適度な休憩と水分補給は必ず行ってください。
まとめ
ビワイチの距離、所要時間、事前準備、楽しむためのポイントをわかりやすく紹介していきましたが参考になりましたか?
雄大な琵琶湖の景色を眺めながらサイクリングができるビワイチは、日本各地からサイクリストが集まる日本でも屈指の場所です。
ただ琵琶湖を眺めながらサイクリングができるだけではなく、周辺にある施設や観光名所を見ながら進めますので、サイクリング初心者でも十分に楽しめるはずです。
ビワイチサイクリングを考えている方は、ぜひこの記事を参考にしてみてくださいね!